歯科医師向け事業のご紹介

母子歯科保健推進事業

 各自治体で行われている妊産婦や乳幼児を対象とした歯科健診に協力するとともに、2022年に作成した「歯科医院向けの簡易的な児童虐待防止マニュアル」のチェックリストや情報提供書などを活用することで、歯科医師が虐待の疑いのある子どもを早期に発見し関係機関と連携強化を図っています。

学童期フッ化物洗口導入促進事業

 学童期におけるフッ化物洗口を推進するため、福岡県学校歯科医会と連携し、実施予定の小学校に対して、校長等への説明会、保護者への説明会を開催するとともに、必要物品の購入等の財政支援を行っています。

 また、県内のほとんどが未実施校の状況である中、歯科医師会と自治体との協議等により実施拡大に向けた取組も行うこととしています。

がん患者のための歯科医療連携推進事業

 周術期に歯科治療や口腔健康管理を適切に行うことで、合併症の予防や重症化予防が見込まれています。

 各郡市区歯科医師会において、歯科関係者や地域のがん治療を行っている医療機関等を対象に、周術期における歯科の関わりを理解していただくための研修等を開催し、口腔健康管理が効果的に行われるよう医科歯科連携の体制整備を図っています。

がん患者等医科歯科連携整備事業

 歯科医療分野において周術期・在宅歯科診療・食支援等に関する連携を効果的・効率的に推進するため、ICTを活用したネットワークシステム「福岡うぐいすネット」を運用しています。

  関係機関との連携に必要な様式や文書作成支援等多数取り揃えており、引き続き会員の活用を推進しています。

要介護者等歯科保健医療確保対策事業

 可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域包括ケアシステムの推進が求められています。歯科医療分野における医療・介護のサービスの担い手として、他の専門職との理解と連携を深めるため研修等を行うなど、療養支援の充実を図り体制を整備することとしています。

口腔ケア定着促進事業  

 県からの委託により、高齢者施設の管理者や介護職を対象として、口腔衛生管理に関する理解促進と効果的な口腔ケアの実践、歯科衛生士等歯科専門職の適切な関与に関する研修会を開催しています。研修後も随時質問等に対応し、必要に応じて直接施設での指導等を行うなど、支援体制の充実を図ることとしています。

歯科医師認知症対応力向上研修事業

 今後の認知症高齢者の増加を踏まえ、認知症の人やそのご家族を支えるために必要な基本知識や連携等に関する研修会を開催し、認知症の疑いのある方の早期発見やかかりつけ医との連携強化を図ることとしています。

 また、研修受講修了者のリスト化を行い関係機関と連携して各地域での認知症医療体制の推進を図るとともに、認知症の人やご家族への受診の利便性を図ることとしています。

オーラルフレイル研修事業

 高齢化が進む中、健康寿命の延伸のためのフレイル予防やオーラルフレイル予防が重要となっています。また、歯科健診受診者はフレイル発症率や介護新規認定率が低いことも示されており、地域の歯科診療所の役割も重要視されています。

 このため、オーラルフレイルに関する正しい知識とを理解を深めるための研修会を開催し、口腔機能低下を早期に発見し、維持することで摂食嚥下障害の予防に努めています。 

オーラルフレイル対策定着促進事業

 健康寿命の延伸のため、各自治体では高齢者の通いの場等でフレイル予防・オーラルフレイル予防対策が行われています。市町村の依頼により、県歯科衛生士会の協力のもと、歯科専門職によるオーラルフレイルに関する講話や口腔機能の状態を把握するための検査等の出張講座を行っています。

心身障がい者(児)歯科保健医療推進事業

 一般の歯科診療所での歯科治療が困難な心身障がい者(児)等が歯科受診できる体制を整備するため、歯科大学等がない筑豊地域においては、直方歯科医師会に設置した「筑豊口腔保健センター」にて診療可能な体制をとっています。

 また、障がい者(児)の歯科診療に関する研修を開催し、対応可能な歯科医師を登録しており、県内各地域での歯科受診が可能となるよう体制を整備しています。

障がい者(児)施設口腔ケア支援事業

 県からの委託により、心身障がい者(児)施設の管理者や職員等を対象に、口腔衛生管理への理解促進や効果的な口腔ケアに関する研修会を開催しています。使用する物品や実際にケアを行う際の留意点などを伝えるとともに、研修後もメール等での質疑応答や、必要に応じ施設での直接指導等の対応を実施しています。

口腔管理推進室整備事業

 がん、糖尿病等の生活習慣病の重症化予防等を目的に、地域の歯科医師会に「口腔管理推進室」を設置し、専任の歯科衛生士による相談対応や、地域の医療機関と連携して歯科専門職による入院患者への口腔機能管理から退院後の継続的な管理等を行うことで、治療期間や在院日数の短縮化、再入院率の低下を図ることとしています。

訪問歯科診療推進整備事業

 高齢化に伴い、外来受診が困難な状態になる患者が増加することが見込まれます。自宅や施設等に訪問し歯科診療を行う歯科医師を増やすため、歯科訪問診療の制度等に関する研修や、地域の歯科医師会において、協議や経験のある指導歯科医師に同行し見学するなどの研修事業を行っています。

歯科保健医療確保対策事業

 県内の歯科保健医療体制の確保と充実を図るための様々な事業の企画調整等を行うため、県庁、郡市区歯科医師会等による推進会議を開催するとともに、地域の歯科医師会において歯科保健医療の普及啓発や研修等を開催しています。

8020生涯を通じた歯科保健普及啓発事業

 県民の皆様が、歯と口の健康づくりに関心を高め、歯科疾患の予防の重要性や方法を知ることで、その予防に取り組めるよう、11月7日から13日までを「いいな、いい歯。」週間とし、県及び郡市区歯科医師会において様々な啓発事業を行っています。

医療費公費負担制度の運営に関する事業

 診療報酬改定等による制度の変更を会員に周知するとともに、医療費公費負担制度の適切な運用のため、郡市区歯科医師会に対する指導や普及啓発、事務作業に対する支援等を行っています。

歯科医師・歯科衛生士研修事業

 公益社団法人である本会に新規に入会した会員等に対し、歯科医師としての倫理や基本姿勢、社会的責任等を周知するとともに、歯科医学会や様々な専門的研修を開催することで生涯にわたり研鑽の場を提供しています。

 また、歯科医療の担い手である歯科衛生士等の復職支援やスキルアップ等の研修会を開催し、安定的な歯科医療従事者の人材確保に取り組んでいます。